姫路の戦時期の記録をデジタル化し、インターネットを通して共有できる資料を制作しています。 記録を振り返ることで、戦争について考え、語り合うコミュニティー作りを目指しています。 太平洋戦争が終わって80年が経ちました。戦争体験者の高齢化が進み、生身の体験を以て戦争の惨禍を語り、そして、生身の人間の声として聴くことが、まもなくできなくなります。戦争を二度と繰り返さないと誓う私たちは、その誓いの誠への大きな支えを失おうとしています。多くの人々が、そのことに対して危機感を抱き、日本全国で、記録・記憶を後世に伝え続ける方法を模索しています。映像技術の進歩は、その大きな味方でしょう。一方で、悲惨な戦争体験は、語る側はもちろんのこと、聴く側にとっても、とても重苦しいものです。でも、多くの証言や記録に繰り返し接しなければ、本当の悲惨さ・怖さは伝わらないのも事実です。姫路戦災の記録保存会は、姫路地域の多くの人が、地域の戦争の記録に身近に触れることができる資料を制作しています。私たちの資料を入り口に、さらに多くの戦争の記録に関心を持っていただくことを期待しています。戦争の記録(それは本かも知れませんし、映像資料かも知れません)は、探せばいくらでもあります。それらに触れると涙が出ます。それは、悲しみの涙であり、また、二度と悲劇を繰り返さないという強い決意の涙でもあります。たくさん流せば、決意はより強くなります。今、世界のいくつかの地域で戦争が起きています。そのニュースに接するとき、日本の戦時期と同様のことが起きていることに気づくと思います。その気づきから、戦争について語り、考えるコミュニティーが形作られると考えています。